「いくらなんでも叩くのはよくないよアツヤ」
「兄ちゃんがに甘すぎなだけだろ」




私の頭上で痴話喧嘩を繰り広げてる双子

勘違いでなければ、間違いなく、彼等はただいま絶賛私が心躍らせているアニメ
イナズマイレブンの登場人物である吹雪士郎くんと、アツヤくん。
でも、部屋は私の部屋なのである。 おかしい、なんかすごく違和感

だけども現実がわからなくなって枕への逃避行を決めた私の頭にあつくんの制裁が直撃し、
痛みではっきりした意識、視界、思考によって私は認めざるを得なくなってしまいました。

どうやら妄想の行き過ぎた夢ではなさそうですお母さん。



「ねえねえちゃんは今日から春休みなんだよね!」


うきうきした目で私にそう問い掛けてくるのはお兄ちゃんのしろくん。
とりあえずそれは事実であるので頷いてみせれば急にしろくんは私にぺったりくっついてくる

 ・ ・ ・ あー  もうなんかアレです、もう死んでもいいです。


ちゃんは僕等のお姉ちゃんなんだもんどっか連れて行ってよー」


ねえ、いいでしょ って甘えてくるしろくんの発言にキュンと胸がなる。
今、なんて言いおった、この、可愛いいきもの なんて言った。
でたよ、兄ちゃんお得意のソレ。あつくんが隣でうんざりした感じでこっちを見ている


「わ、私、しろくんのお姉ちゃん?」
「うん、どうしたのちゃん」
「ということは、あつくんのお姉ちゃんでもある?」
「それ以外なんかあんの? ・・・悪いもんでも食べた?」



 ・・・どうしましょう、 わたし、神様においくら万円払ったらいいんでしょう!






(2010.04.20 Alice)