短時間でわかった事は、私が大学生なのには違いはなくて、今は春休み。
自室以外もそのまま私の家、でも外は全く知らない風景。
ひとりっこだったはずの私に可愛い可愛い双子の弟たちがいること。
両親はいないみたい、ここはアニメどおりなのだろうか。ちょっと確認しづらい。


おなかが空いたとへそを曲げたあつくんのご要望どおりテーブルに昼食を並べる。
あつくんもしろうくんも進んでお手伝いしてくれたのですごく楽に準備ができました。

育ち盛りの男の子2人はあっというまに食べ終わってしまって、
まだ、ちまちまつついている私の隣でサッカー談義に花を咲かせている。

こないだの試合があーだとか、あのプレイがこーだとか


原作では見ることはない、二人の姿になんだかちょっとやさしい気持ちになる。


「かわいいのう、かわいいのう」


居てもたってもいられなくなって、椅子から立ち上がり二人を両手に閉じ込める。
もちろん突然のことに、しろくんもあつくんもびっくり顔で私を見た。
しろくんはすぐに抱きつき返してくれて、あつくんもとまどい気味に腰に腕を回す


神様がくれたご褒美だっていう事にするから、
しばらくはこの子達と一緒にすごさせて下さいお母さん






(2010.04.20 Alice)