![]() 「こんにちわあ、冥ちゃんがいつもお世話になってます」 「いやいやホント犬飼にはいつも迷惑かけられっぱなしですが対した事ないんでお気になさらず!」 「お世話してやってんのはむしろコッチだろ、とりあえず飼育員として プ」 「もー冥ちゃんそんな口きかないのー」 なんとも異様な3ショットである。実に。 ここに御柳がいたら …最悪だな、確実に。 華武校2年で冥ちゃんの幼馴染やってるっていいますーなんてが猿野に手を差し出す それに応え様とすかさず伸ばされた汚らしい手はとりあえず手刀で排除しておいた 「で何してるんすかさんは」 「あのねー冥ちゃんに用事があってはるばるやってきたの」 ねー冥ちゃん、と同意を求められ まあ、とかああとか微妙な生返事を返すと それをすかさず嗅ぎ付けて猿野はにやにやとしまりのない下品な笑みを浮かべた。 ああ、今すぐにでもこの危険物 ものの見事に処理してやりたい 「あまくにくんも野球部だよね、このあいだの試合凄かったよー!」 「あ、見てたんですか?も、もしかして、俺のファ」 「言っとくがは華武野球部のマネージャーだからな、気色悪い勘違いはヤメロ」 蔑んだ声で皆まで言う前に猿野をバッサリ切り捨てると、今日何度目になるか『もう冥ちゃん!』とのお叱りの声。 五光打っちゃうなんてすごいすごい!と子供みたいにはしゃぐに猿野が調子に乗った面をする そしてコチラをニヤリと見た(…ぶっころ) 「男ならでっかく生きなきゃならんですからね!!」 「あまくにくんってほんとおもしろい」 ふふ、ってが笑ったら丁度鳴り響く学校のチャイム。 それを聞くなり猿野は『げっもうこんな時間じゃん』などと喚いてに頭を下げ俺に中指を立て(マジでぶっころ) 嵐のように走り去っていった。 「冥ちゃんのチームメイトは面白そうな人が多いねえ」 「面白いというかただの変態だろアレは」 「…ねえ冥ちゃん」 「なんだよ」 「 なんかさ、 あまくにくんとよく似てる人、昔居たような気がする」 「………、あんな変態は人生の中で1人出会えば十分だ」 思い出されるのが怖い、 そう思ってんだろオマエは なあ、御柳。 |